[UFOCapturePro Scintillation Mask]

このページでは、UFOCapturePro に V1.55 から搭載予定のシンチレーションマスク機能によるキャプチャサンプルを紹介します。

シンチレーションマスクとは画像内の恒星の位置を推定し、恒星部分をマスクして監視対象から外す機能です。

例えば

こんな星空を監視していたとします。中央右がこと座のベガ、中央上が白鳥座のデネブです。

シンチレーションマスクでは、まずこのような映像を20〜30秒程度重畳つまり時間平均し、各画素の平均的な明るさを求めます。

次に各画素位置について、バックグラウンドの明るさ、つまりその周囲数十画素の明るさの時間平均値の空間平均値を求めます。

(各画素について求めるのはバックグラウンドがグラデーション状態だったり、雲があったりしても大丈夫にするためです)

そして、バックグラウンドより一定比率明るい画素を恒星と見なして、その画素を周囲1〜2画素を含めてマスクします。

次の画像は上の画像の元映像から実際にリアルタイムで作られたマスクです。

なんと沢山....これ殆どが恒星です。 東京でこんなに星が映っているの? と私自身驚きました。カメラの能力もありますが、やはり重畳処理は強力ですね。星図と見比べるとこんな感じです。

この例は薄暮からやっと星が見え出した頃のものなので、4〜5等星程度までのようですが、条件が良ければ6等星くらいまでマスクすることができます。これは6mmのCSマウントレンズでの例ですが、もちろん焦点距離の長いレンズを使えばどんどん暗い星までマスクできるようになります。

さて、昨夜(2003/9/16)はこのシンチレーションのマスクを初めて実際の夜空で試しました。午後6時40分から午前4時40分までの10時間監視しました。内、よく晴れたいたのは2時間程で、あとは雲量20〜100%、カメラの向きが悪く、後半は月が視野に入ってしまい、コンディションとしては良くありませんでした。で、次のような内容がキャプチャがされました。

(監視条件: WAT-100N,CBC6mmF0.8--ELSA EX-Vision500TV--Pentium4-2.53GHzマシン,UFOCapturePro V1.55α

Scintilation Mask = ON (level 105%),Noise Tracking=ON(Ratio 118%),Detect Size=4,Noise Reduction=OFF

Head=45,Tail=45,Diff=1,Min=2,640*480AVI)

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流星 7

飛行機 3

月明かりで照らされた雲の移動 11

月の周囲の霞 5

1フレームの電気的ノイズが複数回現れたもの 3

恒星の劇的なまたたき 1

昆虫 または 鳥 138

------- 計 168 クリップ------------------

その中から流星の7つのクリップをつなげたものが以下のクリップです。

20030917.wmv 2.0MB

ちょっと見ただけではどこに流星があるのか分からないクリップも多いと思うので、コマ送りで確認した流星の位置を静止画にしました。どうぞ、以下を見た上で再度wmvをご覧下さい。

わかりましたか?、私自身コマ送りにしないと存在に気がつかないものが結構ありました。掲載のため再圧縮してあるのでさらに見難くてすみません。


参考までに、劇的な瞬きのクリップも載せておきます。中央上、なんと明るい瞬きでしょう。もしかすると静止流星かもしれません。コマ送りにして調べるとインタレースの効果が見えているので、電気的ノイズではありません。また飛行機とも違うと思います。

burst.wmv 380KB