2003年オリオン座流星群極大期

2003年10月16日から24日までのオリオン座流星群 極大期にUFOCapture を使ってキャプチャした流星の記録です。


10月16日〜17日の夜は東京3時間ほど雲が多かったですが、その他はほぼ快晴、久々に6mmレンズで南東の中空を狙ってみました。明け方に月の下をかいくぐってオリオン座付近を撮ろうと思ったわけです。将来の後処理プログラムの題材にすべく、ギリギリの高感度設定にしました。

結果は 全129クリップ中、流星53!! 新記録です。-3〜1等級が12個、2等級が15個、3等以下26個でした。内、オリオン座流星群と思われる流星は22個でした。まだオリオン座流星群の極大日までは数日あるのにこの数!!.驚きました。6mmレンズの視野は夜空の1/10程ですから、キャプチャ可能な流星が一晩で500個も流れたことになります。

時間帯別では、19時台 1、20時台 1、21時台 2、0時台 3、1時台 5、2時台 12、3時台 12、4時台 17個でした。正味の検出フレーム数としては、2フレ 6、3フレ 6、4フレ 7、5フレ 4、6フレ 5、8フレ 1、 9フレ 5、10フレ以上5個、最高 22フレームでした(ノイズ等と重なったクリップは除外しています)。1等級以上に限れば、最低 6フレーム、最高 22フレームでした。レベル設定がギリギリなら Min を5程度にしても明るい流星を逃すことはなさそうです。

流星以外で多かったのはやはり昆虫や鳥ですが、謎の突発光も4回ありました。突発光についてはその位置に人工衛星が回っていないか8等級程度のものまで調べたのですが、見つかりませんでした。非公開の衛星なのかもしれません。いつか正体を見極めたいと思います。将来的に鳥や昆虫は区別する手がかりがありそうですが、突発光は、難しそうです。人工衛星を除外しようと思うと人工衛星の軌道計算を含めないといけませんが、そもそも非公開の衛星が多いなら、やっても無駄かもしれません


53個の流星を動画で全部載せると容量が膨大なので、UFOCaptureExで自動的に記録される bmp 画像を並べて動画にしました。以下です。どうぞご覧下さい。

M20031016.wmv 1.4MB

一晩で53個は新記録と思ったのですが、19日夜には掲示版に書き込んでくださっている さぎたりうす さんが なんと一晩で86個の流星をキャプチャしたそうです。物凄いですね。さぎたりうすさんは双子座の時なとば一晩で400-500個キャプチャできるのでは? と予想されています。本当にそうなことになったら、悶絶してしまいそうです。.....後処理フログラムをなんとかしないと......皆さんの健康に関わってしまいそうです。どうぞ、皆様、十分に休養をとりつつお進め下さい。


10月20日〜21日 オリオン座流星群極大前日、東京は概ね晴れでしたが、肝心の4時台になって雲が広がり、流星数は伸び悩みました。でも、

流星 74、その他 42、キャプチャ総数116、削除されたロングクリップ14 というまずまずの結果でした。流星の内訳は、オリオン群が 46個(マイナス等級2、0等6、1等3、2等9、3等22、4等4)でした。その他の内訳は、 虫/鳥12、雲11、ノイズ9、飛行機4、突発光1、恒星1、不明4 でした。参考のため、キャプチャログファイルを掲載します。D列の後に2列追加してそこに分類、等級などを書き込んでおきました。パラメータなどはこれを参照して下さい。

C20031020Mod.csv

全クリップのオリジナルAVIファイルは総容量で9.63GBになりました。もっともHead,Tail等を長めにとっていますので、調整すれば半分位で済む筈です。

明るかった流星を5つほどピックアップしましたので、ご覧下さい。最後の2つはオリオン群のものだと思います。

M20031020MT.wmv

あと、正体の分かった突発光の例を載せておきます。これは予報にはありませんでしたが、軌道計算プログラムで調べた所、イリジウム44番衛星にほぼ間違いないと思います。イリジウムフレアの予報は明るいものしか載りませんが、この例のように1等級程度で光ることもあるようです。

M20031020_182145.wmv

名のある流星群の極大期に観測できたのは、これが始めてです。もし、4時台もよく晴れていたら、後20〜30個は多かったのではと推測します。

そうすれば東京の一夜で100個!!! という見出しになったのに......。


10月22日〜23日 は雨から曇り、雲が切れたのは午前3時から4時半だけでした。でもその1時間半で22個の流星がキャプチャできました。やはり多いです。中に、これまでで最大と思われる火球があったようなのですが、画面の右上隅を僅かにかすめただけで、残念でした。23日午前4時20分4秒付近です。東京から見て北北東から北東に仰角60度付近を流れました。以下、その残念クリップです。

M20031023_041956.wmv

10月23日〜24日の夜は木枯らし一号が吹く今年初めての冬型の超快晴。一晩中雲1つない透明度の高い夜でした。

結果、全クリップ数235クリップ中、流星 148クリップという驚くべき結果になりました。方角は北西低空です。

透明度が高すぎててバックグラウンドが暗く、その分AGCのゲインが上がりCCDの画素ノイズのクリップが20個程ありました。この日はUFOCaptureEx V1.68でDelta=2, Ratio=105という設定でしたが、これからの季節はRatioをもう少し上げる必要がありそうです。

時間帯別の流星キャプチャ数とその中から比較的明るめの流星を1/3程ピックアップして動画にしました。ご覧下さい。

時間帯 流星クリップ数 動画
20:00-21:00 3 M20031023_20_24.wmv
21:00-22:00 5
22:00-2300 3
23:00-2400 4
0:00-1:00 17 M20031024_00_02.wmv
1:00-2:00 19
2:00-3:00 29 M20031024_02_04.wmv
3:00-4:00 37
4:00-500 24 M20031024_04_06.wmv
5:00-5:20 7

このような大漁の日が続くとその整理だけで忙殺されてしまいます。この日のクリップ総容量は12.7GB、今後の開発のため、ゴミクリップも残そうとしているのですが、もはやDVDにもしまい切れません。

嬉しい悲鳴ですが、もはや極大期の快晴は恐怖と言ってもよいかもしれません。

チャップリンのモダンタイムスで、主人公がベルトコンベアの作業に追われるシーンがありましたが、あの立場を彷彿とします。

技術革新がもたらす過渡期の歪みですね。はやく解消せねば......と思います。